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執筆者の写真shirouchi

背中のぎっくり 2日集中治療で改善

更新日:2024年4月15日

39歳 男性

以前に、腰痛で来られた患者様ですが、昨日・今日と2日間鍼灸治療して、ほぼ痛みがとれ改善された。


最近、自身の健康と趣味のゴルフのために筋トレを始めた。

普段は、胸筋と背筋を同じ日にやることはないが、ジムに行ける日がなく上半身を一気に筋トレした結果、右の肩甲骨下部の筋が異常収縮し、動けないほどの痛みを生じた。ぎっくり腰のように、まったく身体を曲げ延ばしすることができない。


1日目の治療は、

主に背中の経絡 督脈と足太陽膀胱経を鍼灸治療(脊柱や脊柱起立筋)。

治療後、座位で脊柱伸展の可動性をみると5度くらい動かせるようになる。次に痛い場所に刺鍼して運動鍼を行った。そうすると痛みが、来院時10だとすると5くらいまで下がったので、この日はこれで終了する。


2日目、昨日から1日経つが、まだ刺すようなズキンとする痛みがある。体幹は、昨日より動くが伸展動作、左側屈、右回旋動作が痛い。

まず、痛い場所にお灸(透熱灸)を4箇所各5回施灸する。

そして同じ部位に、刺絡抜罐(吸角)を行う。そうすると初めは鋭い痛みだったが、痛みが散ったようにぼやけた。

次に、筋パルス(電気鍼)を行う。

疼痛箇所と肩甲骨まわりのツボをとり、刺鍼して電気を流す。これで筋緊張がだいぶとれて、痛みも3くらいまで下がった。

しかし、まだ奥の方で痛みが残っているため、下腿にあるツボをとって運動鍼を行い体幹を動かしていると、徐々に肩や体幹の可動域は拡がり痛みが取れた。

「あっ。もう痛くないかも!」と本人も驚いている。

痛みがなくなった瞬間「週末どうしてもゴルフに行きたいんだけど、行ってもいいかな?」と聞かれるが、私は、やめた方がいいよと笑った。


急性期の痛みは、比較的早くとれることが多い。中医学では、痛みは不通促痛と言って、

”通らざれば即ち痛む” という。つまり、滞りを流してあげれば良いのである。

運動器の痛みに対しては、早期に集中的に治療する事で、痛み改善に至ったと思う。

ゴルフに行って、また身体を傷めない事を祈るばかりである。

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