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片側顔面痙攣の鍼灸治療

  • 執筆者の写真: shirouchi
    shirouchi
  • 4月1日
  • 読了時間: 2分

更新日:4月4日

40代男性


昨年11月頃より、片側顔面痙攣を発症。

仕事はCGデザイナー。11月頃、デスクワークで忙しい日が続いていた。初めは目の辺りがピクつき疲れのせいだと気にしていなかった。

しかし症状は日に日に進行して眼瞼が痙攣し始めて、口元まで痙攣は拡がっていった。

病院で検査を行うが、はっきりせず脳血管が顔面神経に触れているせいであろうという事で、片側顔面痙攣の診断がおりた。


昨年発行された家庭画報1月号の鍼灸師紹介のコーナーで、私が治療した片側顔面痙攣の記事を見て12月末頃に来院。


◎中医学的診察


初診 

脈弦数、舌辺舌尖紅


ストレスもあり、脈は弦の様に張って強い脈で速い。舌も紅く熱を持っている。顔面部は陽明経絡が多く通っており、経絡弁証から足陽明胃経、手陽明大腸経を使う。

また、臓腑弁証において、ストレスは肝が大きく関与してくる為、肝の原穴である太衝穴を取る。

ツボは、承泣穴、地倉穴、下関穴、足三里穴、太衝穴、大椎穴、命門穴、肝兪、腎兪など取る。


現在、週3回治療にて継続治療中。

2ヶ月過ぎたあたりから痙攣の頻度が少なくなり、現在は痙攣が出ない日もあり痙攣の強さも殆ど感じない程度になってきた。

脈も弦脈から硬さも取れてきて柔らかくなってきた。

以前、片側顔面痙攣の治療して8割ほど症状が改善された方も半年以上治療期間を要したが、僅か2ヶ月で効果が出てきて3ヶ月でかなり症状も改善してきている。本人の治療意欲も相まって相乗効果となっていると思う。

西洋医学とは別の視点で中医学的に身体全体を診て治療する事で良い効果になっていると思う。

現在は、痙攣が出ない日がより増えていく様に治療中である。

 
 
 

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