top of page
執筆者の写真shirouchi

膀胱癌診断後 不眠食思不振 鍼灸治療にて改善

78歳 女性

昨年末、病院にて膀胱癌疑いと診断。

年を跨いで2月に検査入院する。

カテーテルを通し膀胱検査をするが異常が見つからなかった。

その後、血尿と頻尿と痛みにより、1時間おきにトイレに行き、身体は疲弊してきた。

同時に、昨年胸腰椎圧迫骨折後、腰痛になやまされ、脊柱は亀背となり内臓が圧迫され食事をしてもすぐお腹がいっぱいになり気持ち悪くなる。

また今度は、尿が出にくくなり苦しくなって、

3月28日に病院で管を入れて尿を抜いてもらった。

この様な状況から精神的にも不安定となり

絶食状態で、水とお茶しか口に入らない。甘いものやアイス、ゼリーなどいろいろ試すが喉を通らない。体重も落ち40kg近くあった体重も27kgまで落ちてしまい、生命の危機を感じて緊急外来にて、2日間点滴栄養する。


その後、不安から鍼灸治療を希望し当院に連絡を受ける。

3月30日土曜日に治療する。

身体は、冷えが強く、室内暖房25度の温度でブルブル震えて寒いという。

中医学でいう脾腎陽虚証である。顔色は青白く、脈は弱く舌は白く力がない。

この日の施術場所がお灸ができないため、

鍼のみの治療となる。主に督脈、手足陽明経と足太陰脾経をとり、腹部のツボを用いる。

精神安定のため、頭部や手足のツボもとる。

施術翌日に電話連絡にて1週間何も食べられなかったが、食欲が出てきて少し食べれる様になったと連絡を受ける。

次に4月1日月曜日に、当院にて鍼とお灸の治療をする。前回内容に加えてお灸を多めに、腹部に箱灸も行った。

また、治療翌日に電話にて、

「食欲も出てきて食事が摂れるようになってきた。先生、私天ぷらが好きだから食べてもいいかしら。」と感謝のご連絡を受ける。

当初、改善しなかったら入院も勧めていたが、この調子なら大丈夫そうだと伝える。

2回の治療で、ほぼ食思不振から改善され回復に向かわれた。嬉しい限りである。

また、しばらく継続治療をしていく。

閲覧数:25回0件のコメント

最新記事

すべて表示

Comments


bottom of page