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上咽頭炎の鍼灸治療

執筆者の写真: shirouchishirouchi

40代女性 


先週週末に旅行に行かれて、戻って以降火曜日から喉の痛みがあり38℃以上の発熱に。

おそらく免疫力低下しており、細菌やウイルス感染による発熱と思われる。

現在は平熱まで下がり回復されているが、

声が変声して戻らず、鼻も詰まっている。

もともと慢性副鼻腔炎のため、その影響も大きく以前にも同様なことで発熱したとの事。


気候が秋に変わり始めて、乾燥が強くなってきた。肌や気道粘膜には外敵から身を護る免疫力が備わっているが、乾燥により免疫低下するとウイルス等外敵に感染しやすくなってしまう。


中医学では、ウイルスや細菌感染は、外邪(風寒の邪や燥邪など)として捉えて、感染症は、外から受ける外感病として考えられている。


現在熱も平熱まで下がっており、脈も細く弱い。舌は淡く苔は薄く、身体に熱初見はみえないが、喉や声はまだ戻っておらず、鼻も詰まっており、上半身は暑いと感じている。


病邪は、表から裏へ。五臓六腑に入り外感病証から内傷病証へ。

もともと陰虚体質なため身体の陰液消耗により容易に虚熱が上昇して上半身は熱く感じている。


今回は、鼻のツボの迎香穴、鼻通穴、呼吸を楽にするため、天突穴、膻中穴など選択。また風地穴、大椎穴などには灸頭針にてお灸を行い、風邪の邪気を取り去る。

上肢は、曲地穴・合谷穴にて清熱をかけ、列欠穴もとり、肺気を補う。

一方で下肢の方は、血海穴や三陰交穴、太渓穴などとり、陰虚を補う治療をした。

秋は、陰虚体質の方、血虚体質の方は、乾燥しやすいため特に養生が必要です。

日頃より免疫力が落ちないよう、充分な睡眠と小まめな水分摂取やウガイにて喉を潤しておくことも大事ですね。



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